星の森 生き物語

​星の森 生き物語について

​星の森 生き物語に記されている内容は、一般児童対象自然体験学習塾「星の森学校」での授業「森の自然教室」

で子供達、保護者の皆さんに紹介、説明をしたものをここに掲載しました。

子供達にとって分かり易く、興味をそそるように工夫、説明を加えた積りですが、内容によっては、若干理解しにくいものもありました。そこは一つ割り切って、承知の上でご父兄の方々に是非とも知って欲しいとの思いで「森の自然教室」を展開しております。

ボーイスカウトでは、❝自然や環境を大切にしよう❞と教えております。
 ❝環境を守らなければ❞、という正義感・モラルや、❝このままでは地球が危ない❞という危機感を煽るだけで、本当に世界は変わるのでしょうか?
環境や自然のことを守りたいのであれば、その必要性を述べることよりは、まずは好きになってもらう、興味を抱いてもらうことが一番大切なように感じます。
 一般市民のボーイスカウトへの期待、ニーズに、野外体験、自然体験があります。
さて、私たちは子供たちにどんなに自然が神秘的で、冒険に満ちていて、更にその生物の生態が科学的に興味ある、価値ある存在かを伝えられているのでしょうか?  私たち指導者に、子供たちに興味を抱かせ、好きと感じさせるような自然科学分野への広く深い知識が、今求められているように感じます。

星の森学校では、自然=イエンスの宝庫 という視点で、特に生物模倣技術(Biomimetic):自然に学ぶ・生き物に学ぶ、ものつくり・先端科学技術などへの応用例を時に授業テーマとしてとりあげています。

皆様の雑学の一つに加えて戴けたら幸甚です。

​曼殊沙華:マンジュシャゲ(彼岸花)

​冬には写真のように緑の葉が茂ります。        H29.12撮影

丁度彼岸の時期に、田圃のあぜ道や林の縁の日当たりの良い処に群生して真っ赤な花を付けているのが曼珠沙華(彼岸花)ですね!
星の森では、キャンプ広場入り口の右、以前枯れた大木を切り倒した根本に咲いています。
昨年偶然一輪の花を見つけ、周りに杭を打って目印にしておいた処、今年は何と4輪の花を付けました。
この植物は他の植物とちょっと変わったところがあります。
秋に茎がす-と伸びて(1日10cmと超スピ-ト)真っ赤な花を付け、1週間程で花も茎も枯れて、その後に球根から緑の葉っぱが伸びてきます。葉は、冬~春に茂り、夏に枯れてしまいます。
不思議ですね。
球根にはアルカロイドという毒が含まれているため、イノシシ、野ネズミ、モグラなどは食べません。
昔、土葬が行われた頃に野犬などの遺体の掘り起こしを防ぐために、墓地に植えられた事が有るそうです。
同じように、野ネズミから田圃を守るためにあぜ道にも植えられました。
原則として、植物はその幹、茎、葉、根など全て、食べられないように何らかの毒を持っていると覚えておいて下さい。
有毒植物『トリカブト』も同じようなアルカロイドが含まれています。
『毒にも薬にもならない・・・』は、役に立たない・・・と云う意味で使われますが、植物には毒になるものも多い代わりに、薬になるものも沢山あります。
中華料理の香辛料として有名な八角は、インフルエンザの特効薬:タミフルの出発原料だそうです。いやはや大した物ですね。
余談ですが、役に立たないと云う意味では、秋に因んで『秋扇:しゅうせん』と云う言葉があります。
確かに秋には扇子は不要ですね!
又、この秋扇には『愛されなくなったご婦人』と云う意味も有るそうです。
更についでに、『秋波:しゅうは』は、秋に澄み渡った水面の意味から、美人の涼しい目もとを云います。
確かに、ご婦人によっては、その目もとが涼しさを通り越して凍てつき体が固まってしまう、恐ろしい思いを経験した方がおられると思います。美しさもホドホドが宜しいようで・・。少し脱線してしまいました・・。
もとえ、番号・・ 気をつけ- 敬礼、連盟歌斉唱

​お萩と、ぼたもち・桑

星の森広場に咲いている「萩の花」にスポットを当ててみます。丁度本日は秋のお彼岸、お彼岸となれば矢張り
「おはぎ」でしょう! 私が幼い頃(戦後10~15年余り)は、今程に甘いお菓子もそうそう食べられる訳ではありませんでした。しかし、春のお彼岸には甘い「ぼたもち」が腹一杯食べられるので、その日が来るのを子供心に楽しみにしていたものです。さて、そこで秋の「おはぎ」と 春の「ぼたもち」 何やら二つ呼び名が出てきましたが、この違い皆さんお分かりでしょうか? そもそも「ぼたもち」とは、牡丹の花に似せて作られた事からその由来がありますが、この餡の小豆は“こしあん”です。一般に、冬を越した小豆は皮が硬くなる為食感が悪くなります。そこで“こしあん”にして食したという訳です。一方、秋の「おはぎ」は、小豆の粒あんで作られた物です。因みに、夏には“夜船”、冬は“北窓”と呼ばれたそうです。
さて、写真にはありませんが、この萩の花の側に、桑の木があります。その昔、私の故郷の群馬では、周りの農家がこぞって養蚕をしていました。短期間で繭をつくる事から、農家にとっては貴重な現金収入源でした。蚕(カイコガの幼虫)と呼び捨てにせず、“お蚕様”と呼んで、大事に育てていました。その関係からか、蚕の餌となる桑には、他の人(一般人、ピュ-プル)とは違った思い入れがあります。春に赤紫色の実を一杯付けて、これ又、貧しい子供達の舌と胃袋を満たしてくれたのです。食べきれず、ポケット一杯に放り込み、挙げ句の果てに実が潰れ、ボケットは赤紫色に染まり、更にその果てに、親からゲンコツくらってハイお終い、そんな毎日でした。さて、この桑の葉の乳液は、昆虫に強い毒性を持つ事が、最近分かりました(独法 食品総合研究所) 蚕以外のヨトウガの幼虫に食べさせると数日以内に死に至ります。蚕はこの桑の葉の防御機能を克服して巧みに適応し生き延びて来たのです。同じような例は沢山あります。防虫剤の樟脳は、楠の木から採れますが、この葉も特定の幼虫(アオスジアゲハの幼虫)は、難無く好んで食べてしまいます。虫はそれぞれ食べる葉を分ける事で、棲み分け、生き延びてきたのです。勿論、植物・葉の方も、食べられまいと色々な物質を放出したり、葉に毒性物質を持ったりして防御しています。因みに、植物が出す放出物質が周りの植物・動物に影響与える現象を、アレロパシ-と呼び、そのアレロパシ-物質に一番敏感に反応するのが野菜の“レタス”でそうです。大気汚染に敏感に反応する“朝顔”と似ていますね。では次回まで、また1年、いやいや、今度は頑張って冬か春頃に・・・
・?

 

​夕焼け小焼け 桑の実

 ♪ 夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはいつの日か 山の畑の桑の実を 小かごに積んだはまぼろしいか・・・・と歌われた 童謡「赤とんぼ」 は、春・夏・秋・冬 どの季節を代表する歌でしょう!  秋を代表する歌だと思われがちですが、実は丁度5月~6月の時期に相応しい歌です。理由として“山の畑の桑の実を・・・”とあります。赤色から紫色に熟した桑の実が熟すのがこの時期です。では“赤とんぼ”は? の疑問が残ります。赤とんぼ(アキアカネと思われる)は、夕方に群れをなして飛ばない との指摘があります。では、そのとんぼはというと、ウスバキトンボではないかと。熱帯地方から春に西日本の南岸にたどり着いた後に、世代交代しながら日本列島をどんどん北上します。  ⇒ 27年6月14日 読売新聞 “晴考雨読” 森田正光(お天気キャスタ-)記事より引用

アキアカネ

​地上最強生物  クマムシ

ウスバキトンボ

​クマムシ

クマムシは体長が0.1~1.0ミリ程度の、4対の肢をもつ微小な生物である。歩く様子がクマに似ていることから"water bear"とよばれる。クマムシは昆虫ではなく、緩歩(かんぽ)動物とよばれる分類群に属する。現在までに、1000種類以上のクマムシが記載されている。道路上の干涸びたコケなど、私たちの身近な場所にもクマムシが棲んでいる。
驚くことに、陸に生息するクマムシは、体の中から水が抜けてカラカラになっても死なない。この乾燥した状態はいわゆる仮死状態であり、「乾眠(かんみん)」とよばれる。乾眠状態にあるクマムシは見た目はただの石ころのようであるが、水を吸うと何事もなかったかのように、再び動き出す。
クマムシは放射線にも非常に強い。通常状態および乾眠状態のクマムシは、ヒトの致死量のおよそ1000倍に相当する線量の放射線を浴びた後でも生存できる。また、クマムシは乾眠状態で-273℃の低温、+100℃の高温、紫外線、水深1万メートルの75倍に相当する圧力、真空などさまざまな種類の極限的ストレスに耐えられる。
さらに、宇宙空間に10日間曝露された乾眠状態のクマムシの一部が、地球に帰還後に復活したことも確認されている。この実験ではほとんどのクマムシが多量の紫外線照射のために死滅してしまったが、わずかながら生き残った個体がいたという事実は、クマムシが他の生物に比べてきわめて高い耐久性を備えていることを示している。

クマムシは、身近な道路の端の民家のブロックの苔の中で見つける事ができます。

アサギマダラ、あほう鳥と扇風機の羽根形状

​アサギマダラ

​アホウ鳥

『蝶 アサギリマダラ』
この小さな蝶が日本列島を縦断、さらに南の沖縄や台湾まで延べ2000キロ㍍以上を飛んでいくのです。2012年には香港まで2500㌔飛んだことが確認されました。

羽根にネイチャーウイングを採用。モデルとなったのは数千キロの海を渡る「アサギマダラ蝶」で、羽根にくびれを設けることで、羽根の外周部だけでなく、中央付近からも効率よく風が送られ、ムラが少なくなめらかな風が生み出せるという。

​アサギマダラの移動ルート

旧式扇風機の羽根形状】【新型扇風機の羽根の形状】

​『アホウ鳥と扇風機の羽根』

アホウドリの翼形状にヒントを得た扇風機の羽根形状 数万キロの距離を飛び続けるアホウドリのような、細く鋭い翼形状を応用。直進性の高い、のびやかな風を生み出します。

​モスアイ(蛾の目)とディスプレー

蝶は主に日中に活動するのに対し、蛾の殆どは夜行性で夜に飛ぶことができる点です。
夜でも飛べる蛾の秘密の鍵は、目の構造にあります。蝶も蛾も六角形の小さな目(個眼)が沢山集まってできる複眼を持っていますが、蛾の複眼の表面には沢山の突起でできた凸凹構造をしています。この突起は300nm(n=ナノは10億分の1)と、特別な顕微鏡を使わないと見ることができないほど小さな微細構造で、モスアイ構造(蛾は英語でモス)と呼ばれます。
モスアイ構造は、外から眼に入ってくる光を何度も屈折させて、光を反射させない仕組みになっています。蛾は周囲と溶け込んで自身をカモフラージュするために、モスアイ構造によって月の光の反射を抑え、天敵から身を守っているのです。太陽光の百万分の一の明るさしかない月の光は、蛾にとって唯一の方角を教えてくれる大切なコンパスです。この微量な光を効率的に眼の奥に取り入れるために、蛾は光を反射させないのです。
光を反射しないモスアイ構造をヒントに、写り込みのないテレビの画面やコンピュータのスクリーンを作ることができるかもしれません。そうすれば、長時間画面を見ていて眼が疲れることもありません。
モスアイ構造は、従来の反射防止膜では反射してしまった夜の照明などによる不快な眩しい光(グレア)も阻止することができます。
モスアイ構造による反射、グレア防止は、テレビやコンピューターの画面、ガラス窓の表面など広範囲で使用することができるでしょう。
また、モスアイ構造は、太陽電池の光吸収率を上げるため、反射防止膜としても利用されることが期待されています。このようにテキスチャー処理を施された太陽電池は、反射がなく、ブラックセルと呼ばれています。

​            蛾の目(モスアイ)                                                                                  蛾の目の拡大写真

         モスアイ型無反射フィルム(表面拡大写真)             モスアイ型反射防止膜加工されたディスプレー     

​茅(かや)、荻(おぎ)、葦(よし)、ススキ

茅葺き屋根の材料は、カヤ(茅)ですか?  実は茅という植物はありません。茅と呼ばれているのは、ススキ、オギ、ヨシなどの総称です(麦わらも含む場合あり) 

荻原とか、茅場などの採集場所が現在も地名として残っています。東京茅場町など・・・

ススキ、オギ、ヨシは、皆さん総じて全てススキと呼んでいるようですが、全く異なります。

では、ススキ、オギ、ヨシの生育場所の違いで見てみましょう。

 ススキは乾燥した高台、山地に生える 

手前の小川近くの湿った場所にヨシ(葦)が、後ろの半湿地にオギ(荻)

​長崎地区の水田に繁茂するヨシ

​即ち、ススキは乾燥地、オギは、半湿地、ヨシは水田、沼地、川の湿った縁に繁茂します。

て゛はその見分け方として、葉の違いで観察してみましょう。

真ん中2枚の葉がヨシ、外側2枚の葉がオギ(白い筋)

   ススキの穂   オギ(荻)の穂
ススキ:多少肌色でゴツゴツした感じ  

オギ:白くて猫の毛のように柔らかい

左がヨシ(葦)       右がオギ(荻)
ヨシの葉は巾が広い  オギの葉

は細長く白い筋がついている

​長崎地区の乾いた水田台地に繁茂するオギ

その穂が風にそよいで大変見事な景観です。

塩水でも育つ葦(ヨシ) 謎の解明

-植物ポジトロンイメージング技術で根の中のナトリウム排除を可視化-

水耕液に22Naを添加した後のNaの分布画像
イネではNaが地上部に移行しているのに対し(左図)、ヨシではNaが茎の付け根に留まっていました(右図)。色の違いはNa濃度の差で、赤色が高く、青色が低いことを表します。

水耕液から22Naを除去した後のNaの分布画像
イネでは根の中のNaが上方に移行し続けているのに対し(左図)、ヨシでは根の中を下方に向かってNaが排出されていました(右図)

多くの植物種にとって、ナトリウム(Na)は生存に必須な元素ではなく、むしろ有害な元素です。そのため、津波や台風によって海水を被った水田では、イネの生育が阻害されます。一方、ヨシは河口付近の淡水と海水が混じる場所(汽水域)でよく見かける植物で、同じイネ科でありながら、Naに弱いイネとは対照的に、高いNa濃度に耐えられる能力(耐塩性)を持っています。

​百舌(もず)の早贄(はやにえ)

ワシやタカとは違いモズの足の力は弱く、獲物を掴んで食べる事ができない。そのため小枝や棘をフォークのように獲物を固定する手段として使用しているためではないかといわれている[11]。また、空腹、満腹に関係なくモズは獲物を見つけると本能的に捕える習性があり、獲物を捕らえればとりあえずは突き刺し、空腹ならばそのまま食べ、満腹ならば残すという説もある[12]。はやにえにしたものを後でやってきて食べることがあるため、冬の食料確保が目的とも考えられるが、そのまま放置することが多く、はやにえが後になって食べられることは割合少ない。また、はやにえが他の鳥に食べられてしまうこともある。
餌付けされたモズがわざわざ餌をはやにえにしに行くことが確認されているため、本能に基づいた行動であるという見解が一般的である。
はやにえの位置は冬季の積雪量を占うことができるという風説もある。冬の食糧確保という点から、本能的に積雪量を感知しはやにえを雪に隠れない位置に造る、よって位置が低ければその冬は積雪量が少ない、とされるが、はやにえ自体の理由は不明である。  出典:Wikipedia

 

◆2019年5月17日 読売新聞

 百舌がカエルやバッタなどの獲物を縄張り内の樹の小枝に刺す『はやにえ』は、オスが上手に鳴いてメスに好かれるための栄  

 養源だったとする研究成果を大阪市立大、北大の共同研究チームが発表しました。『もずのはやにえ』には、餌の貯蔵行為 

 や、縄張りを主張する目印などの説があるが明確な理由は分かっていなかった。

 研究チームは、森に生息するモズの雄で縄張り内のはやにえを食べた場合と、はやにえを除去して食べられなくした場合の行

 動を比較した。食べたグループ(17羽)では94%が雌とつがいににったのに対し、食べられなかったグループ(8羽)は、25%にとど

 まった。はやにえを最もよく食べるのは繁殖期直前の1月で、多く食べた雄ほどさえずるスピード速くなる傾向があることもわ

 かった。これまでの研究で早くさえずる雄ほど雌に好かれることがわかっており、『はやにえ』は、雌へのアッピールに重要

 な鳴き方の質を高める栄養食になっているようだ。

​山ハゼの枝に百舌の早贄を見つけました。

                    三輪野山近隣公園にて

星の森広場、駐車場脇のナナカマドの枝にトカゲが

刺さっていました。一週間後には同じトカゲが何故か同じナナカマドの違う枝に場所を変えて刺さっていました?   不思議?                              H24.1撮影

​タミフルと八角

鳥インフルエンザの世界的流行にともない、新型インフルエンザの登場が時間の問題と言われる中、各国政府が備蓄に躍起になっている「タミフル」。タミフルの主成分であるオセルタミビル(Oseltamivir)は、天然の植物を複雑な工程で精製して作られているというのである。だから、生産量にもおのずから限度があるという訳だ。その名は、「トウシキミ」。この植物の果実が、タミフルの原料になるというわけである。ただ、トウシキミといっても、普通まったくなじみのない名前のはずだ。むしろ別名である「八角茴香(ういきょう)」の方が通りがいいだろう。そう、中華料理でおなじみの香辛料、あの八角である(写真は乾燥したもの。中華食材のコーナーなどで売ってます)。中国原産のこの植物の名前には、色々といわくがあるようで、英語名である「スターアニス」は、ヨーロッパで広く用いられる「アニスシード」に香りが似ていて、形が星形だから、らしい。一方和名の「トウシキミ」であるが、これは日本に自生しているシキミ(樒)に実の形が似ているから「唐樒」と呼んだものだろう。
*でも、形が似ているからといって、油断はできない。日本のシキミの実は、猛毒を含んでいるから、間違っても口にしたりしてはいけない。へたをすると命にかかわる。植松黎『毒草を食べてみた』によれば、シキミの種を食べると、痙攣と重い意識障害に襲われるということである。用心すべし。

キミは、仏壇に飾るため花屋さんで普通に売られています。用心!

トウシキミの花。中国の福建省や雲南省などの山地に野生または栽培される常緑高木です。
花は淡紅色または深紅色で年に2回咲きます。果実は始め緑色で、熟すと紅褐色になります。日本では薬用植物園などの温室で、稀に栽培されています。

・・・・・・トウシキミの果実
八角、ダイウイキョウ(大茴香)、スターアニスと呼ばれ、甘く強い香りがあり、中華料理などの香辛料とされます。果実(袋果)の先端は、鋭く尖らず、徐々に細くなります。
トウシキミの果実はインフルエンザの治療薬として有名なタミフルの製造原料にもなります。

鶯(ウグイス)と、メジロ

ウグイスというと、「ホーホケキョ」の鳴き声で有名な鳥ですよね。しかしホーホケキョという鳴き声もウグイスという名前は聞いたことがあるけれど、ウグイスがどんな姿をしているのかと言われれば、いまいち知らないという人も多いはず。しかも、あなたがウグイスだと思っていた鳥が実はウグイスではなく、メジロという全く別の鳥であるかもしれないのです。今回はそんなウグイスとメジロについて、2種類の鳥の特徴と違いを調べてまとめてみました。

シキミ(別名 ハナノキ)は東北地方南部以南の山地に自生する常緑の木です。お寺や墓地によく植えられ、仏事に用いられます。3〜4月頃、薄黄色の花をたくさん付けます。果実は始め緑色で、熟す黒褐色になり、果実が割れて茶色の種を落とします。植物全体が有毒ですが、特に果実は猛毒です。

・・・・・・ シキミの果実
仏事に使われる抹香の香りがします。果実は有毒成分のアニサチンを含有し、誤食すると、嘔吐、意識障害、けいれんを起こし、重症の場合は死に至ります。果実(袋果)の先端が鋭く尖るのが特徴です

「ホーホケキョ」という鳴き声がとても有名なウグイスの鳴き声ですが、実はウグイスはホーホケキョとしか鳴かないというわけではないのです。ホーホケキョと鳴く時は、自分の縄張りを主張している時や、繁殖期のオスがメスを誘うために鳴く鳴き方なのです。つまりメスはホーホケキョとは鳴かず、ホーホケキョと鳴くのはオスだけということですね。ちなみに、繁殖期以外のオスの鳴き声や、メスの鳴き声は「チャッチャッ」といったような割と地味な鳴き方をするようです。

​鶯(ウグイス)

ウグイスはスズメ目メジロ科に属する鳥で、毎年春になると「ホーホケキョ」という鳴き声が特徴的で、春を告げる鳥としても有名です。体長は15㎝くらいですので、まさにスズメと同じくらいの大きさなんです。ウグイスはコマドリやオオルリとともに日本三鳴鳥(さんめいちょう)と呼ばれて親しまれてきました。とても美しい鳴き声をもつために三鳴鳥と飛ばれています。
 

​シャガとお城の罠(わな)

​メジロ

メジロもウグイスと同じく、スズメ目メジロ科に属する小鳥です。体長は11㎝くらいで、スズメやウグイスよりもやや小さいと言えます。見た目はウグイスのように地味ではなく、かなりきれいな黄緑色をしているのが特徴です。
目の周りが白く縁どられていますので、目白(=メジロ)という名前が付けられています。

​流山・三輪野山近隣公園の斜面に咲くシャガの花

​流山・三輪野山近隣公園に咲くシャガ

アヤメ科アヤメ属の多年草である。

小田原・石垣城の掘りの斜面に咲くシャガ
豊臣秀吉が北条氏政:小田原城を攻めるために

築いた城

​大阪城内に咲くシャガ

お城においてはシャガは特別な意味を持ちます。シャガの葉は大変滑りやすく、草鞋を履いた敵兵がその上を歩くと滑ってしまい、立ち上がろうとしてもその茎や葉をつかむと簡単に抜けてしまって、容易に起きられないのです。そう、これは敵兵の攻撃を阻むワナなんです。

 星の森の金蘭(キンラン)

​星の森に毎年花を咲かせる自生のキンラン

山や丘陵の林の中に生える地上性のランで、高さ30-70cmの茎の先端に4月から6月にかけて直径1cm程度の明るく鮮やかな黄色の花を総状につける。花は全開せず、半開き状態のままである。花弁は5枚で3裂する唇弁には赤褐色の隆起がある。葉は狭楕円形状で長さ10cm前後、縦方向にしわが多い。柄は無く茎を抱き、7、8枚が互生する。

キンランの人工栽培はきわめて難しいことが知られているが、その理由の一つにキンランの菌根への依存性の高さが挙げられる。

園芸植物として供させるラン科植物の、菌根菌(ラン科に限ってはラン菌という言葉も習慣的に用いられる)はいわゆるリゾクトニアと総称される、落ち葉や倒木などを栄養源にして独立生活している腐生菌である例が多い。 ところがキンランが養分を依存している菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成するイボタケ科、ベニタケ科(担子菌門)などの菌種である[2] [3]。外菌根菌の多くは腐生能力を欠き、炭素源を共生相手の樹木から得、一方で樹木へは土中のミネラル等を供給し共生している。キンランはその共生系に入り込み、養分を収奪し生育している。
ラン科植物は多かれ少なかれ菌類から炭素源(糖分など)や窒素源(アミノ酸など)を含め、さまざまな栄養分を菌根菌に依存している[4]。。菌への依存度はランの種類によって異なり、成株になれば菌に頼らなくても生きていける種類(独立栄養性種=栽培できる有葉ラン)から、生涯を通じてほとんどすべての栄養分を菌に依存する種類(菌従属栄養性種=一般に‘腐生ラン’と総称される)までさまざまな段階がある。本種の菌依存度は独立栄養植物と菌従属栄養植物の中間(混合栄養性植物)で、坂本らの調査[5]によれば本種は炭素源の34~43%、窒素源の約49%を菌から供給されており、同属のギンランでは炭素源の48~59%、窒素源の90%以上と、さらに高い依存度を示している。
このような性質から、キンラン属は菌類との共生関係が乱された場合、ただちに枯死することは無いが長期的に生育することは困難になる。そのため、自生地からキンランのみを掘って移植しても5年程度で枯死してしまう。

​出典:Wikipedia

​ヤモリと接着テープ

​皆さん、梅雨時の湿度が高い時期に、写真のように窓ガラスに引っ付くヤモリを見る事がありませんか?  さて、ヤモリが引っ付くのはタコみたいに足に吸盤があるのでしょうか?

​実は吸盤はありません。下のヤモリの足、その拡大写真をご覧ください。

​ヤモリの足の裏   拡大写真

ヤモリの足の裏の電顕写真

細かく細い毛で覆われている

生物や植物などの持つ構造や仕組み、形状などを工業製品に応用しようという生物模倣技術(バイオミメティクス)の研究や製品展開が急速に盛り上がっている。日東電工はヤモリの足の裏にヒントを得た接着テープ「ヤモリテープ」を開発した。ナノテクノロジーの進化で、生物が持つ微細構造を忠実にまねることができるようになったことが技術開発を後押ししており、利用範囲は一気に広がりそうだ。

日東電工が開発したヤモリテープは、直径数ナノ~数十ナノメートルのカーボン・ナノチューブを1平方センチメートル当たり100億本の密度でびっしり並べたもの。せん断方向の接着力に優れ、わずか1平方センチメートル程度の面積のテープで500グラムを保持できる。これはヤモリの接着力の8割強程度だが、実用的な接着テープとしては遜色ない。それでいて、めくれば簡単に剥離できる。従来の粘着テープのように粘着剤が残ることはなく、テープ自体も繰り返し利用できる。ヤモリの接着の仕組みが解明されたのは、2000年ごろのことという。電子顕微鏡でヤモリの指先を観察したところ、足の裏に細かな毛が1平方メートル当たり10万~100万本の密度で密生しており、さらに先端が100~1000本程度に分岐した構造を持つことが分かった。先端の分岐した毛の密度は、同10億本以上。この細かな毛の1本1本が、対象物に極めて近い距離まで接近するため、原子や分子間に働くファンデルワールス力によって接着する。

先端部の細い毛が密集した構造をポリイミド繊維で再現してみたところ、繊維同士がファンデルワールス力で凝集してしまい、接着機能が発現しなかったという。ヤモリの足先の毛が先端部だけが細かく分かれているのは、凝集を防ぐという意味があったのだ。
先端だけを分岐させる代わりに、高剛性の材料を使うことで凝集を防げると考えた。大阪大学大学院工学研究科機械工学専攻教授の中山喜萬氏らと共同で、カーボン・ナノチューブを毛のように並べたテープを開発した。カーボン・ナノチューブは直径が極めて小さく、非常に細長くできて剛性は高い。微細加工を施した基板上で生成条件を制御すると、一方向にそろって成長する。これを溶融状態のポリプロピレン基板に埋め込むことでテープ状とした。こうして、これまでとは全く異なる接着機構のテープが生まれた。

​羽子板と無患子(ムクロジ)

H29.1月の正月遊びの活動の際に、羽子板をして遊びました。

その際に、羽子板の羽根の先の黒い玉はムクロジという樹木の実でできていると紹介いたしました。

​羽子板に使う羽根の先の黒い玉はムクロジの実でできています。

​無患子(ムクロジ)の実

​流山・赤城神社境内に大きな無患子(ムクロジ)の木があります。正面の白い樹皮の樹が無患子です。                                                                                   H29.1撮影

1月でもまだ樹の枝には実がついていました。

                                                                       H29.1撮影

無患子(ムクロジ)fは、樹高は、15mになる。葉は、70cmの偶数羽状複葉。雌雄異株。
花は、30cm程度の穂と成って咲く雄花には8?10個の長い雄蕊、雌花には短い雄蕊と雌蕊がある。花穂はほとんどが雄花である。
果実は液果様で大きな球状の種子を1個含む。
ムクロジは漢字で無患子と書くことから、子が患わ無いという願いが込められ、羽子板は厄をはね返す、はねのけるという事から縁起物として扱われていたようです。また、ムクロジの黒い種子を豆に見立てて、魔滅 (まめ) で魔除けになるとか、マメに暮らせるという縁起かつぎも上乗せされていました。

室町時代に始まり、現代に至るまで羽根つきや羽子板は時代と共にいろいろな縁起かつぎが加えられ厄除けや無病息災の願いが盛りだくさんにこめられるようになりました。

また、景気を跳ね (羽根) 上げると言う意味で、江戸時代には商売繁盛のお札代わりにも贈られていたという縁起物だったようです。

H29年.1月に、ネットでムクロジの苗を手当てし星の森駐車場脇の斜面に植えました。すくすく育ち樹高も2倍程(30cm→60cm)に成長しました。実が成るほどに大きくなるのは、何年先か?  H29年.12月撮影

​真弓(マユミ)の実の毒

落葉低木、または小高木。雌雄異株。老木になると、幹には縦の裂け目が目立つ。花は初夏、新しい梢の根本近くにつく。薄い緑で、四弁の小花。
果実は枝にぶら下がるようにしてつき、小さく角ばった四裂の姿。秋の果実の色は品種により白、薄紅、濃紅と異なるが、どれも熟すと果皮が4つに割れ、鮮烈な赤い種子が4つ現れる。材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。和紙の材料にもなったが、楮にとって代わられた。現在では印鑑や櫛の材料になっている。                           出典:Wikipedia

 

星の森のキャンプ場 藪の中の真弓の実。 12月なので実が少ししか残っていない。 

                                                                H29年12月撮影

​熟したマユミの実

​真弓の実をついばむスズメ、他にもメジロやシジュウカラなどもついばみます。

この種には 人間にとっては毒性となる成分がふくまれ少量でも吐き気や下痢を引き起こす毒があるそうですがマユミの木に小鳥が飛来して採餌しているところを見ると毒があっても鳥には平気なようです

秋になるとかわいい実のなるマユミにもナンキンハゼにも毒があるという。ナンキンハゼに群がる鳥たちも養分豊かなロウ質の実は食べるが毒をもった種は排出し、その排出によって木は子孫を広げるのだという。エゴノキによくやってくるヤマガラも樹上で足にはさみ割って毒のある果皮を捨て中の種だけを食べる。自然はうまくできている。

​水仙、毒

スイセンの仲間はおよそ30種の野生種があり、スペイン、ポルトガルから北アフリカなど地中海沿岸に分布します。
単に「スイセン」というと、古来より日本で野生化しているニホンズイセンを指すことが多かったのですが、今では他の種や園芸品種もひっくるめたスイセン属の総称として使われています。海外の園芸品種などを総称して「セイヨウスイセン」と呼ぶこともありますが、そういう名前のスイセンはありません。

全草に毒性があり、嘔吐や皮膚炎の症状が知られています。葉っぱがニラ、球根がタマネギと間違えられて食中毒を起こすケースがよく見られます。畑などややこしい場所に植えないようにしましょう。

スイセンの名前は漢名の水仙から来ています。属名のナルキッソスはギリシア語で「麻痺させる」という意味のナルケに由来するとか、ギリシア神話に登場するナルキッソスという美少年の名にちなむなど諸説あります。

H29年1月に知り合いから水仙の球根を戴き、星の森のあちこちに植え付けました。同年12月には写真の通り芽、葉が伸びて、はて花が咲くのか、どうか期待したいと思います。

隊集会のキャンプで、ニラと間違えて食べないよう気を付けて!                                         29.12撮影

​最強の蜘蛛の糸

星の森でもあちこちに蜘蛛の巣があります。さて、今回はこの蜘蛛の巣の秘密を探ってみましょう!

さて、皆さん蜘蛛の糸で作ったロープに人間が釣り下がることができるでしょうか?

奈良県立医科大学の大崎教授は、細い蜘蛛の糸を集めてロープを作り、ぶら下がる実験をしました。

左図の実験の詳細は

「クモの糸の秘密」大崎茂芳著

岩波ジュニア新書 を参照下さい。

クモの糸に結んだハンモックにぶら下がった体重65kgの大﨑先生<画像提供:大﨑茂芳氏>

木とハンモックの留め金に結んだ通常のロープを、牽引糸の束でつないだところ(中央の細い束)<画像提供:大﨑茂芳氏>

”蜘蛛の糸”で鉄を超える繊維を作る?!
鉄よりも高い強度と、ナイロンのような高い伸度を兼ね備える「クモの糸」。タンパク質を原料とする脱石油の新素材として注目され、世界中の研究者が人工的に量産できないかと開発に挑みましたが、実用化には至ってはきませんでした。この難題に挑戦し、世界で初めて人工合成クモ糸量産化技術の開発に成功したのが、山形県のベンチャー企業スパイバーです。関山和秀社長は、無限の組み合わせをもつタンパク質が、地球規模の問題を解決するカギになると語ります。極秘に進められてきたという、人工合成クモ糸プロジェクト!
クモの糸は、世界でもっとも強靭な繊維といわれています。もし、太さ1cmのクモの糸を作れたら、離陸するジェット機を止められるほどの強さを発揮するでしょう。クモの糸を人工的に量産できれば、石油を使わない夢の新素材になると、以前から期待が集まっていました。その量産に世界で初めて成功したのが「QMONOS」です。

クモ糸は、鋼鉄より4倍ほど強く、ナイロンより柔軟なことから「夢の繊維」と言われる。だが、クモは縄張り争いや共食いが激しく、蚕のように人工飼育できないため、工業化は困難とされてきた。
開発したのは鶴岡市のスパイバー(関山和秀社長)。単純な微生物にもクモ糸のたんぱく質が作れるよう合成した遺伝子をバクテリアに組み込んで培養し、たんぱく質を生成。紡績技術も確立し、合成クモ糸の量産を可能にした。繊維は「QMONOS」(クモの巣)と名付けた。関山社長は「自動車や医療などあらゆる産業で利用できる。石油に頼らないものづくりの大きな一歩だ」と話した。

強度(テナシティ)はナイロンよりやや劣りますが、弾性力は約二倍です(クモ糸31%に対してナイロン16%)。同じ太さの糸で、引っ張ったときになかなか切れない性質(引っ張り張力)を比べますと、骨や腱、ゴム、植物繊維よりも大きく、鋼鉄の半分にも達しています。
乾燥したクモの糸は弱く、1mの糸を30cmほど伸ばすと切れてしまいます。しかし、水分を含んでいれば3倍に伸ばせるほどの粘弾性をもちます。

蜘蛛の糸はたった5ミクロン(0.005mm)という糸の太さで小石を持ち上げてしまうほどのパワーであり、もしそれが普段の私たちが糸として使っているものと同じ太さになれば、それはもう物凄い強度ということです!

スパイダーマンは物凄い量の糸を出しますが、あれだけ太い蜘蛛の糸なら映画通りの強度があってもおかしくないかもしれませんよね。
実際、太さ1cmのクモの巣を作れば、飛んできた飛行機を受け止めることも出来てしまうのだとか!

 人口蜘蛛の巣繊維で作ったドレス

​   関山スパイバー社社長

1983年東京生まれ
慶應義塾大学環境情報学部卒業
2001年慶應義塾大学環境情報学部入学。同年9月から先端バイオ研究室である冨田勝研究室に所属。2002年より山形県鶴岡市にある慶應義塾大学先端生命科学研究所を拠点に研究活動に携わり、2004年9月よりクモ糸人工合成の研究を開始。これを事業化するため大学院に進学し、博士課程在学中の2007年9月、学生時代の仲間と共にスパイバー株式会社を設立、代表取締役に就任。

​人工蜘蛛の巣繊維

​山形県鶴岡市のスパイバー社 研究開発棟

​馬酔木(アセビ)は、シカを中毒死させる

右の写真は、星の森活動広場の端に植えられたアセビです。良く家庭の庭にも植えられています。

この馬酔木、馬が酔う木と書くくらいですから、この木には毒があります。

自ら動けない樹木は、毒を持つことによって身を守ろうとしています。アセビの花や葉には、グラヤノイドという有毒物質が含まれている。

動物は食べると嘔吐や腹痛を引き起こす。

アセビは、レンゲツツジと同じツツジの仲間です。ツツジの仲間は余り大きくならないものが多いので動物に食べられ易い。このため、毒によって食害者に対して抵抗しているのかも知れません。

アセビ 星の森活動広場にて H29.12撮影

​有毒のアセビは、本能的に毒があることを知っているのかシカは食べません。従って、シカが好む樹木は葉や

樹皮を食べられ枯れてゆき、逆にシカが嫌う樹木は増えてゆきます。

奈良公園では古くから人間が保護してきたシカがアセビを増やしてきました。

アセビの思惑どおり、食害者から葉を守る作戦は成功したようであるが、この毒木のアセビの葉を好んで食べ、しかも毒を利用している虫がいる。

ヒョウモンエダシャクというガの仲間である。その幼虫は有毒のアセビの葉を餌として摂取する。なぜか毒に抵抗性を持つ。葉とともに摂取した毒は幼虫の体内に残り、大量に蓄積して、この虫を食べた鳥は痛い目にあうことになる。体に派手な黒い班があり、良く目立つ。自分にはアセビの毒があるから食べないよう警告しているようである。

​ヒョウモンエダシャクの幼虫

​ヒョウモンエダシャク

​ホーネットシルクと人工血管

​人口血管

​  キイロスズメバチ                   白く巣を塞ぐホーネットシルク

ホーネットシルクの細胞非接着活性メカニズム ⇒ 血管内に血栓ができにくい

ホーネットシルクはカイコのシルク同様、タンパク質で できています。国内に最も多く生息するキイロスズメバチ、 コガタスズメバチ、オオスズメバチのシルクの遺伝子情報 を解明し、校正しているタンパク質のアミノ酸配列を決定 しました。ホーネットシルクの高次構造はコイル状の「αへリックス」を主体とし、Coiled-coil構造を形成している ことが分かっています。  耐熱性にも優れ、オートクレーブで滅菌処理(121℃、 2気圧、20分間)をしても物性が低下しないことや、細胞 が付着しにくいという性質から創傷用被覆剤として新しい 医療用素材としても期待されています。
独立行政法人 農業生物資源研究所

​楠(クスノキ)とアオスジアゲハ

​楠(クスノキ)

​アオスジアゲハの幼虫

​アオスジアゲハ

​先に毒を含む馬酔木(アセビ)の葉を食べるヒョウモンエダシャクの幼虫との関係を説明致しましたが、同じような

関係を持つ楠とアオスジアゲハについて説明いたします。

楠は、すごく背が高くなる。三輪野山近隣公園の広場にも背が高く大きな楠があります。

神社によく植えられ「ご神木」になったものもある。枝や葉に樟脳(しょうのう)の香りがある。

【樟脳】
   クスノキから得られる、
   無色透明の固体のこと。
   防虫剤や医薬品などに利用される。
   いわゆる”カンフル”のこと。

   材は樟脳油をとるほか、家具や細工物に使われる。

クスノキって、防虫剤(ぼうちゅうざい)がとれるくらいだから、葉っぱを食べる虫はいないのかな。そう思うでしょ。ところがどっこい、クスノキが大好きな虫もいるんだよ。アオスジアゲハというチョウだ。アオスジアゲハって、成虫がヤブガラシによく蜜を吸いに来るチョウでしょ。アオスジアゲハの幼虫は、クスノキやタブノキの葉を食べて育つ。枝を切り落としたところから生えてきた新しい枝の葉なんかで、卵や幼虫がよく見つかるよ。5月くらいになったら探して見るといいね。アオスジアゲハは、クスノキの匂いは気にしないわけ?そうだね。クスノキのなかまは、独特の匂いを身につけて、虫に食べられないようにしたんだろうけど、上には上がいたというところかな。アゲハチョウのなかまは、ほかにもミカン科とかセリ科とか匂いの強い植物で育つ種類が多いね。

​身近な危険植物 キョウチクトウ

​インド原産の木で、よく街路樹として植えられているので皆さんも身近に目にしたことがあると思います。星の森から坂を下った民家の入り口にも沢山植えられています。

しかし、キョウチクトウには毒性があります。よって害虫も付きにくい夾竹桃ですが、どの程度の毒性があるのでしょうか?夾竹桃の毒で最も強い成分が「オレアンドリン」です。
有毒物質として有名な青酸カリの致死量が150〜300mg/kgなのに対し、オレアンドリンの致死量は0.30mg/kgと
青酸カリを大きく上回ります。夾竹桃の毒は枝、葉、花、実、根など全体に渡ります。
また周辺土壌にも毒が含まれます。その中でも最も毒性が強いのが枝・葉です。剪定などの際、枝の切り口からでる汁に素手で触れるなどすると皮膚炎になるなどの中毒症状がみられます。また夾竹桃は経口中毒性が非常に高いので、誤って口に入れないようにしましょう。

比較的身近な植物ですが、取り扱いには十分注意しましょう!

カラスウリ

星の森にも、右写真のようなカラスウリが実ります。

原産地は中国・日本で、日本では本州・四国・九州に自生する。林や藪の草木にからみついて成長する。
花弁は白色で主に5弁(4弁、6弁もある)で、やや後部に反り返り、縁部が無数の白く細いひも状になって伸び、直径7〜10cm程度の網あるいはレース状に広がる。花は翌朝、日の出前には萎む。こうした目立つ花になった理由は、受粉のため夜行性のガを引き寄せるためであると考えられており、ポリネーターは大型のスズメガである。カラスウリの花筒は非常に長く、スズメガ級の長い口吻を持ったガでなければ花の奥の蜜には到達することはできず、結果として送粉できないためである。  出典: Wikipedia

​カラスウリの実は、皆さん良く見かけると思いますが、はてその花を見たことがありますか? なかなか見た方は

少ないように思います。実は、花は夜に咲きます。下の写真のように正に妖艶の一言に尽きる美しい花です。

是非とも一度実物を見て下さい。

​カラスウリがあるならば、スズメウリは?  スズメウリもあります。それが下の写真です。その実は、やはりスズメウリと名が付くように若干小さくなっています。そして、その花はカラスウリ同様、美しい花を咲かせます。

​山吹(ヤマブキ)

​星の森にも沢山のヤマブキが咲きます。さて、山吹に因んで江戸城を築城した事で有名な太田道灌の逸話が良く知られています。

ある日の事、道灌は鷹狩りにでかけて俄雨にあってしまい、みすぼらしい家にかけこみました。道灌が「急な雨にあってしまった。蓑を貸してもらえぬか。」と声をかけると、思いもよらず年端もいかぬ少女が出てきたのです。そしてその少女が黙ってさしだしたのは、蓑ではなく山吹の花一輪でした。花の意味がわからぬ道灌は「花が欲しいのではない。」と怒り、雨の中を帰って行ったのです。

その夜、道灌がこのことを語ると、近臣の一人が進み出て、「後拾遺集に醍醐天皇の皇子・中務卿兼明親王が詠まれたものに【七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき】という歌があります。その娘は蓑ひとつなき貧しさを山吹に例えたのではないでしょうか。」といいました。
驚いた道灌は己の不明を恥じ、この日を境にして歌道に精進するようになったといいます。

★八重のヤマブキは雄しべが花弁に変化し、雌しべも退化したもので、実がならない。

​日本橋と榎(一里塚)

​日本橋 右中央奥に黒く高い燈柱が見えます

                                                    2000年撮影

燈柱の上部には松の葉が、その下には榎の葉が浮き彫りされています。     2000年撮影

日本橋は獅子や麒麟の像、燈柱に施されている松と榎の浮き彫りなど、装飾も素晴らしいが、これらの装飾には意図が込められている。たとえば獅子は守護を表し、両端に配された獅子像は東京都の紋章を前足にかけ、東京を守っていることを表現している。

松と榎の浮き彫りは、日本橋が江戸時代、五街道の基点だったことに由来する。各街道には1里(約4㎞)ごとに塚(一里塚)を築き松や榎を植えられ、マイルストーン(距離の標識)とされていたからだ。

明治時代になっても日本橋は東京市の道路の起点として「道路元標」になっていた。今でも国道1号(終点・大阪市)、4号(青森市)、6号(仙台市)、14号(千葉市)、15号(横浜市)、17号(新潟市)、20号(塩尻市)の7国道は日本橋が起点とされている

東京都内で現存している「一里塚」は、日光へ向かう「日光御成道」の「西ヶ原」一里塚と、高崎方面へ向かう「中山道」の「志村」一里塚の2箇所のみです。

​  西ケ原の一里塚

奥の背の高い樹木が榎です。

榎とオオムラサキ(国蝶)

​国蝶のオオムラサキは、幼虫時代は、エノキ、エゾエノキの木の葉を食べる。成虫時代は、クヌギ、ナラ、ヤナギなどの樹液を吸う

人と森とが深く関わり合っている里山のクヌギやコナラの雑木林に好んで棲んでいる。国蝶オオムラサキにとって、エノキとクヌギの雑木林は生命の源。 なぜなら、オオムラサキはエノキで産まれ、幼虫時代にはエノキの葉を食べ、蝶になるとクヌギの樹液を吸って生き、またエノキにたまごを産み、そしてエノキの近くで死んでいくからだ。人が雑木林に手を入れなくなると棲みにくくなってしまう。通常1年を一生とし、幼虫で冬を越し、夏に成虫(チョウ)になり、8月に産卵を終えると成虫は死んでしまう。でも、つぎの命がまためぐっていく…。

​榎の特徴

本州、四国、九州に分布し、山地や川筋などに生育している落葉高木で、樹高は大きなものでは20mくらいになります。4~5月頃、葉の展開と同時に開花し、花は雄花と雌花が一緒に咲きます。生長が早く明るい所を好み、また、潮風に強く公害にも強いため、海岸や道路沿いに植栽されていることがあります。一里塚とは、かつての街道で目印のため一里毎に盛られた土の塚のことです。旅人の休憩のため、そこに木が植えられ、木陰で休めるように配慮した。

​榎の葉

​   オオムラサキの雄              メス

​マシュマロと葵(アオイ)の根

この植物の名の英語名が「マシュマロ」であり、フランス語名が「ギモーヴ」なんです。日本名:ウスベニタチアオイ

このウスベニタチアオイの根から取られた澱粉を使用して作ったお菓子が、
我々の知っているお菓子「マシュマロ」であり、「ギモーヴ」だったのです。

ふわふわとした感触が特徴の甘いお菓子「マシュマロ」は、19世紀のフランスで誕生したとの説が有力です。 咳止めや胃薬の原料となった英語名「マーシュマロー」という薬草の根の粘り気を利用して作られました。この薬草は湿地に生えるアオイ科の日本名「ウスベニタチアオイ」フランスでは「ギモーブ」と呼ばれています。
ネバネバとした根のエキスと蜂蜜を混ぜてアメ状にしたものが薬として用いられてきました。
これをヒントに、卵白などを加え、お菓子のギモ-ブ、つまりマシュマロが考えられました。尚、いつしか、根のエキスはゼラチン、蜂蜜は砂糖に替わり、現在のマシュマロに!

  ウイベニタチアオの花              根                 マシュマロ                        

マシュマロ(ウスベニタチアオイ)の種を平成30年4月に蒔いて育ててみました。

5月28日現在、苗丈は5~8cm位に伸びてきました。これからの成長が楽しみです。

​ジーンズは、何故青い?

一般的なデニム生地は青いものが多いですが、生地が元々青いわけではなく青く染めてあの色合いが出ます。
あれはインディゴという青藍色の染料で染色されています。
インディゴで染められるようになた理由は主にヘビや虫よけの効用があるからだと言われています。
ジーンズは1850年代のアメリカでカルフォルニアに集まった採鉱夫の間で生まれました。その現場にはガラガラヘビが出るため、ジーンズにヘビが嫌がるピレスロイドが含まれるインディゴで染めることでヘビ除けを試みたようです。
よくジーンズを洗うと色落ちするのは色を染めるために使われている材料ではないからなんです。ちなみにピレスロイドは人間などの哺乳類には無毒なのですが、虫や爬虫類、両生類にとっては有毒のため殺虫剤にもよく用いられています。

​天然インディゴ

​合成インディゴ染料

インディゴとは、青藍色の成分を持つさまざまな植物から抽出された染料のこと。古来よりインディゴは布の染料や顔料、化粧品として使われていました。インディゴ染料の最古の中心地はインドだと言われていますが、実は世界各地で独自にインディゴを使った古い染物が発見されています。インディゴを含む植物は世界に広く自生しており、各地の文化で異なったインディゴ染料が生まれていたようです。
アジアで多く流通していたインディゴは、インド藍や木藍、ナンバンアイから採取できる真インディゴ。
中央・南アメリカでは、アニールやナタルインディゴの2種類のインディゴが人気を集めていました。

日本では、奈良時代にインドシナ原産の蓼藍(たであい)が中国を経由して伝わってから、平安、鎌倉、室町時代と時間をかけて少しずつ染めの技術が進歩していきましたが、江戸時代に木綿の反物が一般に流通するようになると、ありとあらゆるものに藍染が利用されるようになり、藍染は一気に普及しました。

タデ藍で染めた日本の藍染は、ジャパンブルーと呼ばれており、独特の風合いを持っています。

​蓼藍の花

​蓼藍の葉から染料を抽出する

​マシュマロ同様に蓼藍の種を撒いて育てています。4月下旬に蒔いて発芽した苗は、5月28日現在下の写真の通り大きく育っています。生藍染を試してみたいと考えていますが、はて どうなるやら?

​カエルの吸水

両性類は、3億6000万年前に初めて陸に進出した脊椎動物である。そのため、乾燥した環境でも生存できるように、体液の調節機構が発達した。

特に、樹上生活するアマガエルは、水適応戦略を発展させた。
それは、
① 皮膚は常に水分を含んでいる。
② 下腹部から、大腿部の腹側皮膚領域が、高い水吸収能力を示し、独自の水バランス調節をしている。
③ 膀胱に溜めた尿から、水分を再吸収している。

○アマガエルは、腹部の皮膚に、二種類のアクアポリンAQP(aquaporin) (水のとおる穴)があり、吸水能力に優れている。
半水棲種のカエル(トノサマガエル・ニホンアカガエル)は一種類で、劣る。 
○ カエルは、特に後脚の腹側皮膚からの吸水が重要である。
 水棲のカエルは、腹部からは吸水せず、脚のみの吸水で水分の過剰を防いでいる。

​蓑虫(ミノムシ)

ミノムシ(蓑虫)は、チョウ目・ミノガ科(学名: Psychidae)のガの幼虫。一般には、その中でもオオミノガ、チャミノガの幼虫を指す。
幼虫が作る巣が、藁で作った雨具「蓑」に形が似ているため、日本では「ミノムシ」と呼ばれるようになった。

H31年1月  星の森キャンプ場にて撮影​

​オオミノガの幼虫

​オオミノガ

成虫が「ガ」の形になるのは雄に限られる。雄は口が退化しており、花の蜜などを吸うことはできない。雄の体長は30?40mm。雌は無翅、無脚であり、形は小さい頭に、小さな胸と体の大半以上を腹部が占める形になる(また、雄同様口が退化する)。したがって「ガ」にはならず、蓑内部の蛹の殻の中に留まる(性的二形)。
雄は雌のフェロモンに引かれて夕方頃飛行し、蓑内の雌と交尾する。
交尾後、雄は死ぬ。その後、雌は自分が潜んでいた蓑の中の蛹の殻の中に1,000個以上の卵を産卵し、卵塊の表面を腹部の先に生えていた淡褐色の微細な毛で栓をするように覆う。雌は普通は卵が孵化するまで蛹の殻の中に留まっていて、孵化する頃にミノの下の穴から出て地上に落下して死ぬ。
20日前後で孵化した幼虫は蓑の下の穴から外に出て、そこから糸を垂らし、多くは風に乗って分散する。葉や小枝などに到着した1齢幼虫はただちに小さい蓑を造り、それから摂食する。6月から10月にかけて7回脱皮を繰り返し、成長するにつれて蓑を拡大・改変して小枝や葉片をつけて大きくし、終令幼虫(8令)に達する。主な食樹は、サクラ類、カキノキ、イチジク、マサキなど[6]。
秋に蓑の前端を細く頸って、小枝などに環状になるように絹糸をはいてこれに結わえ付けて越冬に入る。枯れ枝の間で蓑が目立つ。越冬後は普通は餌を食べずにそのまま4月から6月にかけて蛹化する。そして6月から8月にかけて羽化する。

 

ミノムシから世界最強の糸 クモの糸よりも強く丈夫 興和など開発 (平成30年12月 報道発表)

興和(名古屋市)と農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は5日、ミノムシから糸を取る技術を開発したと発表した。自然繊維で世界最強とされるクモの糸よりも強く丈夫なことも発見した。新しい繊維などの材料として、自動車や航空機への応用が期待できるという。
ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。
 ミノムシの糸は真っすぐに取り出せない難点があり繊維として使えなかった。しかし特殊な装置を使って、長さ数百メートルの直線の糸を取ることに成功した。さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。

​続く工事中